FOOTLOOSE2002年09月22日

■公演名:FOOTLOOSE
■会場:神戸国際会館 こくさいホール
■入場回:2部
■座席:1階 13列 40番台
■上演時間:1幕 約1時間15分/休憩20分/2幕 約1時間15分
■記念品:A5サイズ大の黒いナイロンバッグ

去年は東京公演しかなかったので行かなかった「FOOTLOOSE」。今年は関西公演があるってことで、いそいそと申し込んでみました。しかし、神戸は我が家から1時間かかります。遠いです(苦笑)。
「FOOTLOOSE」は中学生か高校生の頃にテレビで映画版を見ているので、ある程度のストーリーは知ってたんですが、いや~、生のパワーってすごいね。

幕があがると、ステージ上はダンサーさんだらけで、いきなりタイトル・ナンバーの「FOOTLOOSE」。
まー演じるレン・マコーミックが、父親が家を出て行ったことによって、大都会シカゴから母の妹夫婦が住む田舎町ボーモントへ引っ越す前夜、友人たちと踊りあかす…というシーンから。
まーは、ダンス好きの高校生(でも本人30代(笑))の役なので、とにかく、ダンスが素晴らしくかっこいい!男性的な力強さやしなやかさ以上に、身体の内側から出てくるエネルギーがすごくて、指先まで力が満ちてる感じで…見とれるっていうか、引き込まれましたね。あ、あと二の腕ね。いや~、ほれぼれします、あの二の腕(笑)。非常にセクシーです。でも、まーの舞台用メイク、怖すぎ(^^;
法律によって、ロックもダンスもパーティーも禁じられた、抑圧されたボーモントの町で、ことあるごとに問題児扱いされ、目を付けられる都会っ子のレン。そんな中、いつの間にやらレンと友達になっていたのが、秋山演じるウィラード・ヒューイット。
ウィラードは、「うちの母ちゃんが言ってた…」が口癖の、ケンカっ早いくせに、かなりヘタレな18歳です(笑)。幼なじみのガールフレンド、ラスティちゃんに、はっきり好きだと言えないあたりのヘタレ具合はもう最高です(笑)。しょちゅう声を裏返してて、それがヘタレっぷりに拍車をかけてます。SHOCK の時もそうだけど、秋山、ほとんど顔塗ってないんじゃないか? って感じです(笑)。いつもと同じ顔してます。
ムーア神父(村井国夫さん)の娘、エリエル役の今井絵理子ちゃんも、思ってたほど悪くなかったかな。元・SPEEDだけあって、ダンスは上手かったし。どれぐらい演技ができるのかぜんぜん知らなかったんだけど、役との年齢差がほとんどないこともあって、感情がとてもストレートに言葉になっててる感じでした。厳格な父親への反発で、わざと暴走族のチャックとつきあってみたり、いかにも反抗期の娘さん的な言動がしっくりはまってて。いつも履いてた赤いブーツがかわいかったです。
「ダンスは罪じゃない」と主張し続けるレンに惹かれていくエリエルと、そんな娘に苛立つ父親の葛藤も、なかなかよく描けてたんじゃないでしょうかね。
他はですね…レンの母親エセル役の前田美波里さんと、エリエルの母親ヴァイ役の高畑淳子さん、お2人のデュエットが本当に素敵でした。「抑圧することが決して正しいとは思っていないのだ」と告白するムーア神父役の村井国夫さんのソロも、味があって素敵でした。
主演の2人の脇を固めるこのベテランのお三方は、歌といい演技といい、本当に素晴らしかったです。さすがです。
ところで、2幕の見せ場のひとつに、エリエルのお気に入りの場所である橋の上で、お互いの気持ちを確かめあったレンとエリエルが「Almost Paradise」をデュエットするシーンがあるんですが、間奏の芝居部分で絵里子ちゃんがちょっとセリフかみまして…(笑)。まーが何事もなかったかのように続けていたのがよかったですね。ここでまーが焦ったら、せっかくのいい雰囲気がぶち壊しよ!とか思って、ちょっとはらはらしたので…。(^^;
最初は厳格なボーモントに戸惑うばかりだったレンが、周りの人たち(特にウィラード(笑))を巻き込んで、「ダンス禁止」の法律の撤廃を求めて、町議会と戦おうと決心するに至るその経緯は、一人の若者の成長の課程であり、まさに「青春!」って感じで、なんか良かったな~。
レンの熱意が、頑なだったムーア神父の心を動かし、ダンス・パーティの開催が認められたところで「めでたしめでたし」となるんですが、フィナーレでキャスト全員がステージに出て踊るシーンは、ダンスのエネルギーが客席にも伝わってきて圧巻でした。みんな弾けてて楽しそうで。
カーテンコールでは、客席のスタンディングオベーションに、何度も何度もお辞儀するまーが、とてもいい表情をしていたのが印象的でした。また、この日は今井絵理子ちゃんの19歳の誕生日だったらしく、絵里子ファンの声援がすごかったです。(^^;
一言で言ってしまえば、「すごい楽しかった」って感じですね。本当に楽しめる作品でした。機会があれば、また観たいです。さすがに東京公演に行こうとは思いませんが…(^^;

ぶっちゃけ、私、まーと同世代(トニセン世代)なんですよねぇ(^^; 普段から体を鍛えてても、年齢的にだんだん衰えが出てくるだろうなってわかるだけに、あれだけ難易度の高いダンスを完璧に踊りこなすのは、肉体的につらいんじゃないかなって思ったり。好きだからこそ、できることなんでしょう、きっと。
元々がブロードウェイで実績のあるミュージカル、振り付けもブロードウェイ版の方だし、劇団等に所属するプロのダンサー&シンガーの方が大勢出てらっしゃることもあって、全体的にレベルが高い印象です。ダンス上手くないJr.の子がいっぱい出てるSHOCKよりいいぞ。(^^;
特にラスティ役のMaMiさん。すごく歌が上手くて、存在感のある人でした。
パンフは、表紙の色が黒と赤2色ありまして…私は赤を買いました。